イメージろじ[路知]
......................
イメージ第一回
イメージ第二回
イメージ第三回
イメージ第四回
イメージ第五回
イメージ第六回
イメージ第七回
イメージ第八回
イメージ第九回(終)
イメージ
イメージ ろじ[路知]連載:赤米を訪ねて〜外国の赤米事情〜 第三回
イメージ
イメージ 安本 義正
イメージ
イメージネパールの赤米事情(3)
イメージ
 今回は、ネパールの首都カトマンズの南部及び東方の赤米事情についてご紹介します。
イメージ
ラメチャップの赤米
イメージ
 ネパールに着いてから、しばらく滞在していた宿泊先のウダブ(Udhav)という従業員から、「ラメチャップの実家で赤米を栽培していますよ」と聞きました。ウダブの父親が毎年赤米を栽培しており、緑米も栽培しているとのことです。これはぜひ手に入れなければと思いました。ところが、ラメチャップはカトマンズから東南東約80kmのところに位置します。どうしても行きたいと思いました。そんな折に、ウダブの兄さんが病気のためにカトマンズの病院に入院するので、ウダブが一度実家に帰ることになりました。ぜひ一緒に行きたいとウダブに申し出ましたが、現地空港から歩いて8時間もかかるということで断念しました。帰りに持ってきてやるというので、半信半疑でいましたが、お兄さんが入院している病院に一緒に行こうというのでウダブに同行しましたら、なんと赤米と緑米を持ってきてくれていたのです。田舎では病気のことや入院の準備もあって大変だったと思いますが、その好意には大変感激したものです。
 赤米の方はラミラス(Lamilas)と言い、100%赤米です。赤米は目の病気にとても良いとことですが、ポカラのアルバ村で聞いた話と同じです。緑米はポカレリ(Pokhareli)と言い、収穫が早く、4月に種を蒔き、5月田植え、7月に刈り入れとのことです。お腹の病気に良く効き、女性が妊娠している時に食べると良いらしいです。
イメージ
イメージ
イメージ
赤米ラミラス(Lamilas)
イメージ
イメージ
緑米ポカレリ(Pokhareli)
イメージ
ビルガンジの赤米
イメージ
 カトマンズの日本語学校に通っているラジェンドラ(Rajendra)という若者と知り合って、赤米探しをお願いしていたところ、彼の友達がカトマンズから南80kmのインド国境近くで、赤米を手に入れたと言って、二種類の赤米を持ってきてくれました。
 一つはアナンディ(Anandi)という赤米で、その中には白米が30%混入していました。また、この赤米には粳の赤米の他、糯の赤米が混入していました。ご飯として食べたり、プジャ(フライ)にして食べるとのことです。もう一つの赤米の名前が不明でしたが、この赤米も白米が30%程度含まれていました。この赤米の方は粳だけの赤米でした。ご飯用とのことでした。
イメージ
イメージ
イメージ
赤米アナンディ(Anandi)
イメージ
イメージ
赤米(名前不明)
イメージ
ジャバの赤米
イメージ
 本学と姉妹校のパドマ・カニヤ・カレッジのキャンパスチーフの、チェト・ナ・ゴータム(ChetoNathGautam)先生の実家が、ネパールの東の端(カトマンズから260km)のジャバにあるというので、「数日間実家に帰ってくるので、赤米を持ってきてあげる」と言ってくれたのです。有り難いことです。約束通り、キャンパスチーフは二種類の赤米を持って帰ってくれました。
 一つはアジャン(Ajan)という赤米で、もう一つはパニダン(PaniDhan)という赤米でした。この二種類の赤米は栽培方法が異なるとのことです。アジャンは3〜4月種蒔き、4〜5月田植え、6月刈り入れと、かなり早く収穫出来るようです。肥料は化学肥料を用い、草取りはしないとのことです。田植えの他、直播きの方法もあるそうです。脱穀は牛に踏ませます。赤米を収穫してから、白米を栽培するので年2回収穫できます。赤米はご飯として食べるほかに、ロキシーというお酒の材料になります。一方パニダンは水田の直播き栽培で、4〜5月に種蒔きとのことです。ここは水が豊富で、牛やヤギが入って草を食べてくれるそうです。刈り入れは11月と遅く、また脱穀は人と牛によって行われます。人手があるときは手でやりますが、人手が足りないときは牛で行います。赤米の活用はアジャンと同様にご飯とロキシーです。
イメージ
イメージ
イメージ
赤米アジャン(Ajan)
イメージ
イメージ
赤米パニダン(PaniDhan)
イメージ
ボジュプールの赤米
イメージ
 パドマ・カニヤ・カレッジのキャンパスチーフがもう一つの赤米を持ってきてくれました。それは、ダルドージェ(LalDhoje)という赤米です。カトマンズから東南東160kmのところの、ボジュプールの赤米です。ここはかなり高地で、赤米しか栽培できないということです。5月に種を蒔き、6月に田植えを行い、刈り入れは10月です。肥料は堆肥で、草取りは1回きりです。脱穀は手で叩いて行い、その後は2頭から4頭の牛に踏ませます。赤米はタンパク質が多く含まれ、身体が温まるので、労働者が好んで食べるそうです。またロキシーの原料にもなります。
イメージ
イメージ
イメージ
赤米ラルドージェ(LalDhoje)
イメージ
《次回は12月初旬掲載》
イメージ