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イメージ 連載:温故知新4 〜からくり玩具の魅力〜
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イメージ 矢野 真
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彫をベースとした立体作品を中心に、「型」というものにこだわって制作を行ってきた私は(温故知新3参照)、教育研究活動も自然と「型」を中心として考えることが多い。特に現在は、「子どもの造形表現における“型とかたち”」をテーマに研究を行っている。
 「型」について考えていくと、型取り、様式、鋳型など様々な捉え方がある。日本思想史研究で有名な源了圓氏の著書『型』にも、〈「型」は個人の行為の次元における行為様式から、社会における集団の行為様式、さらには文化の型と呼ばれる一般的なものへと拡がっている〉と述べられている。考え出すときりのないものである。しかし、子どもの造形表現で「型」として取り上げることができるものはたくさんある。例えば、折り紙や工作教本などもその一例であろう。絵画表現におけるモダンテクニック(例えば、デカルコマニーやスタンピングなどの技法)もそうなのではないか。
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 そんなことを考えている時、ひょんなことから、伝統的なからくり玩具を応用した工作教本に関わることになった。テレビ番組や書籍または土産物として、からくり玩具を目にすることはあるが、手に触れて楽しむということは少ない。しかし、からくり玩具を応用した工作本に関わる以上、実際に本物のからくりに触れて確かめる必要がある。そこで、中野にある芸術教育研究所・おもちゃ美術館を訪ねて、本物のからくり玩具の取材をお願いすることにした。
 今回の取材にあたり、菊池貴美江さん(企画研究室室長)が快く受け入れてくださった。中に入ると、1階は書籍・おもちゃショップ、2階はおもちゃライブラリー展示コーナー&プレイルーム、3階は企画展・手作りおもちゃ教室となっており、今回の目的の展示室は4階にあった。4階にある世界のおもちゃ展示室は決して広くはない。しかし、興味をそそる各国のおもちゃがディスプレイされており、その中に日本のからくり玩具のコーナーがあった(図1・2)。
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 おもちゃ美術館は“世界の玩具と友達になろう”という趣旨のもと、1984年に開館した。世界中から集めた約20万点以上の玩具を所蔵し、その一部が展示されており、その他にも自分たちで作る「手作りおもちゃ教室」なども開催されている。実は、このおもちゃ美術館は本年9月2日で休館してしまう。とはいっても、新宿区四谷の旧新宿区立四谷第四小学校校舎に移転し、来年の春にリニューアルオープンするのだ。どんな美術館に変身するのか、本当に楽しみである。
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 さて、からくり玩具に話を戻そう。
 日本のからくり玩具は、江戸時代あたりから盛んになった。玩具といっても、家族がみんなで楽しむことができるコミュニケーションツールとしての道具であり、大人も子どもも季節の節目などに一緒に楽しむものであった。身近にある材料を利用しながら、風力や水力、またはバネの弾性などを利用して、いろいろな動きの仕組みを考えていることは驚きである。今、その仕組みを見ても、全く古臭さを感じさせない。
 おもちゃ美術館に展示してあるからくり玩具は、ほんの一部分かもしれないが、久々にこういったおもちゃをみてワクワクした気持ちになった。
 そこで今回は、おもちゃ美術館の協力のもと、伝統的なからくり玩具について、一作家の視点から紹介していきたい。
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(図1)おもちゃ美術館・日本のおもちゃのブース
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(図2)なつかしい玩具が並んでいる
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<参考資料>
・源了圓 「型」 1989 創文社
・川崎巨泉 「おもちゃ画譜」 1979 村田書店
・有坂與太郎 「日本玩具史」 1935 建設社
・おもちゃ美術館 http://www.toy-art.co.jp/museum.html
・東京おもちゃ美術館 http://www13.plala.or.jp/goodtoy/ttm/

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