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イメージ Web連載:博物館のひみつ 第1部 環境を守る
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イメージNo.03 収蔵庫を覗いてみよう - 収蔵庫の窓
 博物館の心臓部である収蔵庫にご案内しましょう。収蔵庫には国宝や重要文化財などの貴重な文化財が保管されています。収蔵庫は厚い鉄の扉で密封していますので、通常は中を見ることができません。しかし九州国立博物館では、収蔵庫に窓を設けることによって、中を見られるようにしました。温湿度の厳密な管理と各種の安全機構によって、博物館の心臓部を見ていただけることが可能となったのです。
 窓は収蔵庫の外周を巡る廊下にあります。防犯扉を開けると防火ガラスの窓が現れ、収蔵庫の壁の構造や内部を見ることができます。収蔵庫は厚さ20cmのコンクリートで周囲を囲み、50cmの空間を置いて調湿作用の高い木材を使った内壁を設けています。コンクリートの壁と木材壁の間にある50cmの空間には空気を流すことで、温湿度を厳密に保つことができます。壁や床の木材は空気中の水分を吸ったりはいたりしながら湿度を一定に保ちます。壁と天井の板は小国(熊本県)・日田・玖珠(大分県)・八女(福岡県)の4産地の杉材を用い、揮発成分が少ない白太部分だけを使用しています。床は北海道産のブナ材を使用しています。
 11カ所ある収蔵庫は、材質によってそれぞれ最適な環境に保管されています。たとえば、漆などを使った工芸品は相対湿度が60%RH、絵画や文書などは55%RH、金属製品などは50%RHに調湿しています。収蔵庫の中は一日の変動幅が温度は1℃以内、湿度は2%以内に制御されています。文化財が入っている収蔵庫の内側と見学者が立っている廊下側の温湿度を比較してみると、収蔵庫の環境のすばらしさ理解していただけると思います。
 文化財を置く木製の棚にも工夫が凝らされています。文化財を入れた桐箱を棚板に直行して置くことで、地震の時には摩擦が大きくなります。その摩擦によって桐箱が手前に落下しないようにすることができるのです。
 このように、文化財は収蔵庫の中で安全性に工夫された棚に置かれ、二重壁と板材に囲まれた最良の環境の中で長期にわたって安全に保管されるのです。
[2005.11.01掲載]
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収蔵庫の内部を覗いて見よう
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 収蔵庫内部の安定した温湿度
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 見学者が立つ廊下の温湿度
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機能的で安全な棚に置かれた資料箱
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