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イメージ Web連載:博物館のひみつ 第1部 環境を守る
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イメージNo.01 自然光がいっぱいの博物館 - ガラスの壁と紫外線
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 九州国立博物館の入り口を入って最初に目に入るのはエントランスに広がる広大な空間です。巨大なダブルスキンのガラス壁から降り注ぐ豊かな光、天井に貼り付けた無数の間伐材が不思議な空間を演出しています。九州国立博物館ではチタン製の巨大な屋根の下に展示室や収蔵庫を建てる二重構造にすることによって、紫外線をカットしながらも自然光の入る巨大なエントランス空間と光を自由に制御できる展示空間を作り出しています。これは太陽光の利用と制御を行いながら省エネルギーにも配慮した新しい仕組みです。
 巨大なエントランスは野外からの自然光を豊富に取り込むことによって他の博物館では見られない光景を作り出します。エントランスに立つと巨大なスクリーンに映し出されたような外部の木々や自然を見ることができます。他の博物館では敬遠される自然光をふんだんに使った新しい演出です。もちろん、自然光の明るさや色温度は一日の内にも大きく変化するので照明条件を厳しく求められる展示空間には適しませんが、博物館の中に大きな開放空間を作り出すことに成功しています。しかも人工的な照明を極力控えているので省エネルギー効果もあります。
 このエントランスにおいて、夏至(6月21日)の正午過ぎに照度計を使って自然光の強さを計ってみました。可視光線の入射量は、野外が12,000〜17,000ルクスの時に、1階エントランスで4,000ルクスあり、3階ロビーの窓際でも3,000ルクスに達しました。しかし、3階ロビーから特別展示室に近づくにつれて、窓から10m離れると400ルクス、20m離れると150ルクスに減少しました。窓際から展示室まで24mありますから自然の光が展示室に直接入り込むことはほとんどありません。さらに紫外線は自然光が入射する全域において検出されませんでした。
 このように、私たちは自然光の計測を行いながら明るい開放空間と安全な展示空間を作り出すことに努力しています。“博物館に降り注ぐ安全な光”こんなところにも博物館科学の目が光っています。
[2005.09.26掲載]
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