図録の紹介

未来への贈りもの - 中国泰山石経と浄土教美術 -

未来への贈りもの - 中国泰山石経と浄土教美術 -

税込価格:2200円
発行日:2007年4月10日
編集:九州国立博物館
発行:読売新聞西部本社
総頁数:251頁(カラー図版:約150ページ)
サイズ:AB版(A4変形)

国宝15点、重要文化財50点を含む約150点の仏教美術の名品を紹介しています。「末法思想」と「浄土教」の美術が通覧できます。 図録は3部構成からなり、第1部では本展の概要をわかりやすく解説した総論、第2部ではカラー図版300枚で浄土教美術の名品を掲載、第3部では展示品1点1点を最新の研究成果を交えて詳細に解説。 中国摩崖石経研究の桐谷征一先生の論考や九州の経塚遺宝を専論した論考のほか、便利な「北部九州の主要経塚」や「中国摩崖石経と5〜6世紀の主要仏教史跡」の地図、「古代日本と東アジアの仏教史」の年表も収載。

*購入方法*
(完売)

『 未来への贈りもの 』 - 中国泰山石経と浄土教美術 -

 インドで興った仏教は、中国で漢訳されることにより、中国を中心とした東アジア文化圏で大きなひろがりをみせていきました。そのひろがりにより、漢訳された経典とともに、様々な仏教思想や歴史観も周辺諸国に受け入れられていきました。その中のひとつに、釈迦の入滅後、その教えは正法(しょうほう)・像法(ぞうほう)・末法(まっぽう)と時代が下るにつれて廃(すた)れていくという仏教独自の歴史観があります。いわゆる末法思想です。

 もともとは仏教修行者に危機意識を喚起するものでしたが、人々を取り巻く災害や疫病の流行、社会的な混乱などを背景として、それは単なる知識ではなく現実問題として人々の危機感と結びついていきました。末法思想が伝えられた6世紀の中国では、岩肌に経典を刻むことにより仏の教えを不朽のものにしようとしました。それから五百年後の日本では、西暦1052年を末法第1年として、末法の人々を救うとされた浄土教がひろがりをみせ、法華経の護持が唱えられました。そして、はるか遠い未来へ経典を伝えようと、法華経をはじめとした写経を土中に埋納する経塚(きょうづか)が全国的に営まれました。

 末法の世の中にあって、経典を後世の人々へ伝えようとする想いは、国と時代、方法の違いはあっても同じです。未来に何を伝え残すべきか、今から約千五百年前の中国と約千年前の日本において出した答えは、正しい仏の教えでした。

 現代を生きる私たちが未来に残すべきものとは何なのか、彼らが遺してくれた「未来への贈りもの」を享受し、そのことを考えてみませんか。

会期

平成19年4月10日(火)〜6月10日(日)

休館日

月曜休館

(月曜日が祝祭日の場合は開館、翌日休館)

*ゴールデンウィーク(4月28日〜5月6日)無休

*期間中、一部展示替えがございますのでご了承ください

会場

九州国立博物館 3階 特別展示室

(〒818ー0118 福岡県太宰府市石坂4ー7ー2)

開館時間

午前9時30分〜午後5時

(入館は午後4時30分まで)

作品総数

約150点(国宝15点、重要文化財50点)

(重要文化財24点、重要美術品1点を含む)

出品目録[36KB]

観覧料

一 般 1,300円(1,100円)

高大生 1,000円(800円)

小中生 600円(400円)

*上記金額で当館「文化交流展示」もご覧いただけます。
*( )内は前売り、20名以上の団体料金です。
*障がい者等とその介護者1名は無料です。
 入館の際に障害者手帳等をご提示ください。
*満65歳以上の方は( )内料金でご入場いただけます。
 入館の際に年齢の分かるもの(健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
*キャンパスメンバーズの方は団体料金でご入場いただけます。
 会員証、学生証等をご提示ください。

主催

九州国立博物館、読売新聞西部本社、FBS福岡放送