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関東(千葉県)出身といわれています。若い頃は鎌倉に住み、銀閣で有名な室町幕府8代将軍・足利義政(あしかがよしまさ)の御用絵師をつとめました。京都に栄えた東山文化、その最も優れた画家の一人で、主に水墨画を描きました。残されている作品はわずかで、彼の生涯はいまだ謎だらけ…。 九博では国宝の「周茂叔愛蓮図」(しゅうもしゅくあいれんず:九州国立博物館所蔵)が4階の文化交流展示(常設展示)でご覧いただけます(11月27日まで展示)。 ![]() 「周茂叔愛蓮図」4F・文化交流展示にて11月27日まで展示 ○ 収蔵品ギャラリー[リンク] 正信の跡取りとして戦国時代の真っただ中、京都で活躍しました。正信が足利義政の御用絵師だったのに対し、元信はさまざまな権力者や宗派の仕事を引き受け、多様な時代のニーズに柔軟に対応しました。たくさんの画家を指導して「狩野派」を組織し、大々的に展開したのは元信です。 元信は水墨画に加えて土佐派の画風も取り入れ、色彩あざやかな作品も描きあげました。金をバックにしたカラフルな花鳥の屏風は日本絵画の定番ですが、実はその最も古い作品は、元信の筆になるもの。その作品、彼が74歳の時に描いた「四季花鳥図屏風」(しきかちょうずびょうぶ:重要文化財、白鶴美術館所蔵)が、特別展「美の国 日本」に11月13日まで展示されています。 ![]() 「四季花鳥図屏風・左隻」11月13日まで展示 ![]() 「四季花鳥図屏風・右隻」11月13日まで展示 柔和な表現が彼の持ち味、とても優しく温厚な絵画を描きました。元信の三男として生まれましたが、兄たちが早くに亡くなったため狩野派の当主となりました。息子・永徳の才能をいちはやく見抜き、流派の頭領の座を若き永徳に譲りました。 その松栄の代表作の一つである「承天寺境内図」(じょうてんじけいだいず:個人蔵)が特別展「美の国 日本」に会期中ずっと展示されています(閉幕日の11月27日まで展示)。 ![]() 「承天寺境内図」閉幕(11月27日)まで展示 幼少の頃から絵画の英才教育を受けた永徳は、一家の期待にこたえて才能あふれる画家に成長しました。時代は安土桃山、織田信長(おだのぶなが)や豊臣秀吉(とよとみひでよし)に仕え、戦国時代の世相を反映してか、まばゆい金地にエネルギッシュな筆使いの絵画を数多く手がけました。ただ権力あるものに近づきすぎたためか、その代表作であるはずの安土城(あづちじょう)や聚楽第(じゅらくだい)などの障壁画は焼け落ち、現存する作例は本当にごくわずかです。 信長が武将上杉謙信(うえすぎけんしん)に贈った国宝「洛中洛外図屏風」(らくちゅうらくがいずびょうぶ:米沢市上杉博物館所蔵)は、戦乱の世を経て大切に伝えられ、ただいま特別展「美の国 日本」でご覧いただけます(11月12日より、閉幕の27日まで展示)。また画家・永徳は、デザイナーとしての顔も持っていました(同「美の国 日本」では永徳がデザインを手がけた「芦穂蒔絵 鞍・鐙」(あしほまきえ くら・あぶみ:東京国立博物館)を展示中)。 永徳を語る上で外せない作品はなんといっても「唐獅子図屏風」(からじしずびょうぶ:宮内庁三の丸尚蔵館)。唐獅子の圧倒的な存在に息を飲むことでしょう。こちらの作品も「美の国 日本」でご覧いただけます。ただし、本作品の展示は11月12日まで。どうぞ皆様、お早めに九州国立博物館にお越しください。 *「洛中洛外図屏風」11月12日より閉幕日の27日まで展示 *「唐獅子図屏風」11月12日まで展示 ![]() 「芦穂蒔絵 鞍・鐙」閉幕(11月27日)まで展示 永徳の弟・長信(ながのぶ)作の「花下遊楽図屏風」(かかゆうらくずびょうぶ:東京国立博物館)も閉幕まで展示しております。 ![]() 花下遊楽図屏風」左隻 閉幕(11月27日)まで展示 |
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