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天文学や暦学を修めた伊能忠敬は、緯度一度の長さを精確に知るため、蝦夷地の実測に乗り出した。その成果が認められ、やがて幕府の直轄事業として日本図の制作が始まる。伊能図からは、当時の測量技術の高さを看て取れよう。時は列強の接近が本格化する19世紀。国防政策の一貫としても、伊能図は活躍を期待されたのである。 1【重文】九州沿海図(きゅうしゅうえんかいず)中図 縦191.3cm × 横164cm 2【重文】九州沿海図(大図)第一(下関) 縦165.8cm × 横78cm 3【重文】九州沿海図(大図)第二(中津) 縦160.4cm × 横94.3cm 4【重文】九州沿海図(大図)第三(国東) 縦166.5cm × 横100.5cm いずれも【重要文化財】東京国立博物館所蔵 ![]() 九州沿海図(大図)第一(下関) ![]() 九州沿海図(大図)第二(中津) ![]() 九州沿海図(大図)第三(国東) 伊能図には、縮尺の違いから、大図・中図・小図の三種類がある(大図〔縮尺3万6000分の1〕、中図〔縮尺21万6000分の1〕、小図〔縮尺43万2000分の1〕)。本作品は、小図に分類される。今回は山口県下関付近から、福岡県豊前地方、大分県国東半島まで、九州北東部の絵図を展示する。 |
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