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文化交流展示室の第4室「にぎやかな古墳のまつり」に入ると、入り口でにこやかに迎えてくれるのがこの埴輪。そのスマイルの美しさゆえに、「九博の微笑みの貴公子(ヨン様)」と密かに呼んでいるのだが、密かすぎていっこうに広まる気配がない。ただ、左肩に鍬・腰には鎌を付けているから貴公子ではなく、農民というのが通説だ。だから題箋にも「耳飾りを着けた農夫」として解説した。この埴輪、考古学の世界では『農民と耳飾り』という本の題材になった資料として、知らぬ人が無いほど有名なものだ。東京国立博物館に同型品がもう1点あって、6世紀の作群馬県出土とされる。埴輪は北海道をのぞく日本列島の大半で流行したが、特に東日本で造形的に優れたものが多く出土する。よく土産物屋で埴輪と称して売られている「踊る人」や「甲を付けた武人」も東京国立博物館に収蔵されているのも関東出土である。さらに近年では、発掘調査件数増加も手伝って、歯をむき出しにして「ガハハッ」と大笑いする埴輪も出土した。しかし、これは英語で言えば、ラフ(laugh)よりスマイル(smile)だ。では、彼はなぜ笑っていたのだろうか? 名称:耳飾りを着けた農夫(みみかざりをつけたのうふ) 員数:1点 時代:古墳時代(6世紀) 出土地:群馬県赤堀村下触字石山出土 底径:16cm、高さ93.2cm
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